クロエの話を聞いた人は皆、「信じられない」と思うでしょう。
でもご両親は、クロエがここまできたのは運がよかったからではないと分かっています。
クロエが達成してきたことの一つひとつは、努力の結果なのです。
クロエの成功は、多くの人々の決意と手助けがあったからに他ならないと、お母さんは言います。
そしてその道のりは、《希望》の光という簡潔だけれども強力な力が導いてくれたものだと言います。
人間能力開発研究所にやってくる他のご両親と同じように、クロエのご両親も、「この子のようなケースには希望がもてません」という言葉をそのまま受け入れるつもりはありませんでした。
「親こそ最良の医師」の本を読んでから2か月後、クロエが生後2か月のとき、聴覚・視覚・触覚へ働きかけをするプログラムを自分たちで始めました。
さまざまな音を聴かせ、たくさんの黒と白のビッツを見せ、熱い・冷たい、ザラザラ・滑らかなど、対照的な感覚を教えることを、一日に何回も繰り返しました。
クロエの運動能力を引き出すために、傾斜板やブレキエーション梯子を準備しました。 |