「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを終了すると、子どものために家庭でおこなうホームプログラムを作成することができるようになります。ホームプログラム・コンサルテーションは、ホームプログラムを、研究所スタッフに検討してもらうことができるシステムです。それによって、自分たちが作っておこなっているプログラムが、子どもにとって適切かどうかの確認ができます。
目的
ホームプログラム・コンサルテーションの目的は二つです。
• ホームプログラムを適切な方法で効果的におこなえるようにスタッフが手助けすることによって、アスピラント・プログラムへ準備すること。
• 子どもを連れて研究所に来て、プログラムを受ける段階には、まだなっていないけれど、家庭でのプログラムを先へ進めたいと願う親を指導すること。
資格
ホームプログラム・コンサルテーションを受けるには、両親のうちどちらかが「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを受講して、人間開発士のイニシャルペアレント・レベルの証書を取得していなければなりません。
準備
「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを終了して、ホームプログラム・コンサルテーションを受けたいと望む場合は、まず人間能力開発研究所の発達プロファイルをもとに、子どもの機能の全面的な評価をおこないます。そのうえで、子どものためのホームプログラムを作成します。その間、コースのときに配布された資料やレクチャーノートを見直し、コース時に勧められた本をしっかりと読みます。日本の場合、ホームプログラム・コンサルテーションの資料は、コース参加時にお渡しします。
内容
「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを終え、家に帰り、自分たちでホームプログラムを作って開始します。プログラムは、毎日欠かさずにおこなうことをお勧めします。そうすれば、脳を発達させるプログラムを体験しながら、わが子のうえに起こる重要な進歩を、実際に目にすることが期待できるからです。毎日プログラムをおこなって、少なくとも2か月たったら、「発達プロファイル」をもとにして、再度子どもの機能評価をおこない、ホームプログラムのヒストリーを書き、人間能力開発研究所のクリニカル・コーディネーターあてに送付します。送られてきたヒストリーと機能評価を研究所スタッフが綿密に検討したうえで、ご連絡します。もし、ヒストリーに関して疑問点や情報不足の点があれば、スタッフからご連絡してお答えをいただき、その後、検討の結果をお知らせすることになります。今後、子どもを連れて直接に研究所を訪問することを目指している場合は、スタッフは、できるだけ早く家族が研究所に来られるようにするための道を作ります。すでにその準備ができたと判断した場合は、最初の研究所訪問の日程を計画し、家族との間で確認をとり合います。まだ研究所に子どもを連れてくる段階ではない場合は、自信をもって先へ進むことができるように、また、より適切でより効果的なプログラムになるように、アドバイスを差し上げます。
重要なお知らせ
初めての研究所訪問を考えている場合は、実際の日程を決める段階になるまでに、もう一度ホームプログラム・コンサルテーションを提出することが必要になったり、家族がそれを望むこともあります。研究所訪問を考えていないけれど、家庭でプログラムを続けたい場合は、親とスタッフが望む限り、あるいは必要と思う限り、ホームプログラム・コンサルテーションを何回でもおこなうことができます。
お子さんがプログラムの対象になるかお尋ねください。
日本の連絡先
人間能力開発研究所 日本担当 野口 光枝 電話 070-3536-1881
メール info_japan@iahp.org