通説3:幼児は集中力が続かないから、読むことを学べない。18か月の子どもが何をしているか、よく観察してごらんなさい。
周りの人たちをあわてさせるようなことをよくしています。なぜでしょう。
幼い子どもの好奇心は、次から次へと限りないからです。
私たち大人がどんなに頑張っても、これはなんだろう、知りたいという子どもの強い気持ちを、おさえつけたり、おしとどめたりすることはできません。
電気スタンド、コーヒーカップ、電気のソケット、新聞など、部屋にあるものはすべて興味の対象です。
それでスタンドを倒してしまったり、コーヒーをこぼしたり、新聞をビリビリに破いたりするのです。
それを見た大人は、幼い子どもは多動で、注意力が足りないと決めつけます。
しかし正しい言い方をすれば、幼い子どもはあらゆるものに注意を払っているということです。
脳へ情報が入っていく経路は5つです。
見る、聞く、感じる、味わう、匂いを嗅ぐの5つだけです。
幼い子どもたちはこの経路をすべて動員して、自分の住む世界について学んでいるのです。
今まで見たことのないものが部屋にあれば、それをチェックしないうちは部屋から出て行きません。
手の届かないところにあるものをじっと見つめたり、ものによっては音を出してみたり、触ってもいいものはすべて触ってみます。
さらになめてみたり、匂いを嗅いでみたりしたくなれば、そうすることもあるでしょう。
幼い子どもがこのようにすばらしい好奇心を発揮して「実験」する様子をみて、大人はどう思うでしょう。
部屋の中のあらゆるものに(本当の意味での)興味を示す様子をみて、子どもはひとつのことに長続きしないとか、すぐ飽きると結論づけてしまうことがよくあります。
幼い子どもの注意力、興味、知りたいという意欲は並外れています。
単語を書いた紙を見せたら、子どもはまさにあっという間の驚くべき速さでそれを吸収します。
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