発達遅滞 運動機能障害 イグナシオのサクセス・ストーリー


 

健常への道を自ら切り開く

生まれてきた赤ちゃんには何の問題もないようでした。
5か月の月日が経つうちに、ご両親はイグナシオが他の赤ちゃんのように声を発しないし、おとなしすぎることことに気付きました。
検査の結果、外耳道がふさがっていて、蝸牛に形成不全があることがわかりました。
医師たちは治療法はないと言いました。
また、発達にも障害が出るだろうという診断でした。1歳になったイグナシオは、床の上で前進するときに、左半身を使うことが出来ませんでした。
人間能力開発研究所のプログラムのことを耳にし、子どもを床の上でうつ伏せにすることの重要性を知ったご両親は、すぐにイグナシオを床において、動くために無限の機会を与えることにしました。
そしてわずか10日後、イグナシオは手とひざを使って高ばいを始めたのです。
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床の上で過ごすだけで効果がありました

生後1年3か月で歩き始め、単語を使って意思を伝えるようになりました。
発達の遅れを取り戻し始めたのです。 生後2年1か月での機能評価は、重度の難聴(左右とも90%)とされました。
ご両親はフィラデルフィアで「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを受講し、その後腹ばい、高ばい、栄養、聴覚刺激のプログラムを開始しました。
まもなくご両親から、多動が減った、読み、理解力、書く能力に向上が見られたと報告がありました。7歳になるまでにかなりの進歩があったものの、問題がまだ残っていました。
理解力は大幅に向上し、複数の指示にもしたがえるようになっていましたが、聴覚の問題はまだ解決していませんでした。
視覚の収束(見るものに焦点を絞ること)にも軽い問題がありましたし、はっきり話すことも難しい状態でした。人間能力開発研究所のスタッフが直接機能評価をして、それに基づいて作成してもらったプログラムをおこなえば、もっと進歩するにちがいないとご両親は思いました。
その新しいプログラムを始めて6か月後、大きな進歩が見られました。
読むことと、書くことの能力が大幅に向上し、かなりのスタミナがついて、ランニングではより長い距離を走れるようになりました。
その後再び研究所を訪れて機能評価を受けたときには、発達プロファイルの上で驚くべき進歩が確認されました。
プログラム開始時には年齢レベルの38%であった成長率が、6か月間集中的にプログラムをした結果68%になっていたのです。
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前よりもずっと自立して
自分でできることが増えました

その後もすべての分野で着実な進歩を続けています。
呼吸プログラム、運動プログラム、知性面や社会面のプログラム、栄養のプログラムなど、家庭でおこなうプログラムは、この4年間でイグナシオに合うように調整され、幅を広げてきました。
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イグナシオ、お母さんとグレン・ドーマン
フィラデルフィアの研究所で

言語と読みは年齢レベルを超えるほどに向上しました。
市販の本を1分に300語の速さで読めます。(年齢平均は250語です。)
3か国語で読むことができます。
難しい語彙を使って、内容のある文章を書けるようにもなりました。
長距離を走り、泳ぎ、自転車にも乗れるようになりました。
補聴器なしで、普通の音量の会話や音を聴きとれるようになりました。
社会面では、責任感が強くなり、自立していて、落ち着いています。
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イグナシオ(一番左)と兄弟姉妹

10歳で試しに普通校に通い始めました。
それがとてもうまくいったので、すぐに本格的に通うようになりました。
その後もご両親は人間能力開発研究所のスタッフに報告を続けました。
最近の報告には次のように書いてありました。「すべてうまくいっています。
イグナシオは、中等学校の最終学年を終えるところです。
問題がなければ、大学入学に先立つ2年間の予備コースに入る資格を得られるでしょう。
健康状態も良好で、同学年の生徒たちと同じように充実した日々を送っています。
とても前向きで素晴らしい子です。
今でも週に3回は水泳をしています。
身体も大きくなり、精神的にも大人になりました。
生まれたときから『天使』のような子どもでしたが、今もそれは変わっていません。
2週間後に生まれてくるいとこの『ゴッドファーザー』になることを、今はとても楽しみにしています。」
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穏やかなひととき
いとこにあたる赤ちゃんの世話をしています

人間能力開発研究所のプログラムからのグラジュエーション・トゥーライフとなり、学業ではあらゆることに成功する道を歩んでいます。
プログラムをおこなったイグナシオの進歩について、お母さんは振り返ります。「涙なしには語れません。
人間能力開発研究所と共にあった時間は、決して私たちの記憶から消えることはないでしょう。」

私たちスタッフの記憶からも消えることはないでしょう。
ひたむきに努力した立派な若者と、すばらしい家族を忘れることはできません。
自分たちと同じ満ち足りた人生を送るというイグナシオの権利のために、家族全員で毎日闘ってきたのです。

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家族はイグナシオの誇りです