水の事故による昏睡 カエルムのサクセス・ストーリー


 

最近のカエルム
興味のある分野の本を読んでいます

 

元気な赤ちゃんでした。
すくすくと育ち、歩き始め、話し始めていました。
そして1歳5か月になったとき、ご両親は、親として最悪の悪夢のような出来事に襲われました。
カエルムがプールに落ち、溺れたのです。
心停止となり、蘇生措置が施されました。
命は取り留めたものの、大きな後遺症が残りました。
見えない、聞こえない、動けないという状態になっていたのです。重度の脳障害、精神遅滞、四肢麻痺と診断され、今後も植物状態が続くと医師に告げられました。
カエルムが健常になることはないのだから、施設に入れるのがよいとも言われました。グレン・ドーマン人間能力開発研究所の活動のことを知ったご両親は、すぐに「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを受講し、その直後にカエルムを連れて人間能力開発研究所を訪れました。
 

すぐに始めた家庭でのプログラムを
カエルムは大好きになりました

 

プログラムを始めてから、カエルムは大きく変わりました。
目が見えるようになり、耳が聞こえるようになり、再び動けるようになりました。
医師たちに勧められたように施設で暮らすのではなく、家庭で家族と一緒に暮らしています。現在カエルムは、ご両親の助けを借りて、文字盤やコンピュータのキーボードを使って自分を表現しています。
精神遅滞という診断からはすでにほど遠く、カエルムはさまざまな思いを表現できる賢い子どもです。
そして、自分の経験は他の子どもたちやご両親の役に立つと考え、人間能力開発研究所のプログラムをおこなった経験について書きました。

 

簡単な文字盤を使って思いを伝えます

 

「僕の名前はカエルムです。
今9歳で、もうすぐ10歳になります。
人間能力開発研究所のプログラムを8年ほどおこなっています。
プログラムを始めたときは、僕は何もできませんでした。
1歳5か月のときに事故に遭って、あらゆる機能を失いました。
生きるためにずっと闘ってきました。」

「いま僕の脳は、失ってしまった機能へとつながる道をつくり始めています。」

「僕は目が見えなかっただけでなく、身体が完全に麻痺し、話したり食べたり飲んだりすることもできず、何の感覚もありませんでした。
事故に遭ってから9か月ほどして、僕は人間能力開発研究所を訪れました。
そして家族のもとで集中プログラムを始めました。」

「始めてから3か月経たないうちに、目が見えるようになり、聞こえるようになり、動き方がわかるようになりました。
自分のために作られたプログラムを何百回もやることで、機能を発揮するための新しい道が、脳のなかにつくられる助けとなったのです。」

 

 

家の中を腹ばいで動いています
動けるようになったのです!

 

大変?はい。

やる価値がある?

はい。

「家族と人間能力開発研究所によって、僕の将来はすっかり変わりました。
僕は今、驚くべき速さで情報を吸収し、年齢レベルをはるかに上回る分野のことを理解しています。」

 

 

ビッツカードで高度な知識を学びました

 

「普通に食べたり、見たり、聞いたりできるようになりました。
新しい人生の中で初めて、重力に対抗して、独りで行きたいところへ移動できるようにもなりました。
今は、前のように歩くことをめざしています。」

 

高ばいができるようになるための
プログラムをしています

 

「プログラムをして僕の人生は変わりましたが、家族全員の人生も変わりました。
家族の結びつきがより強くなり、一人ひとりが、僕の将来あるべき姿を同じ目標としています。
(全部で5人もの)兄や姉たちは、表現力がより豊かになりました。
グレン・ドーマンがいなかったら、僕は、健常になる、あるいは優秀になるという希望を持てない、重度の障害児のままだったでしょう。」
究極のゴール達成まで、カエルムの道はまだ続きます。
でもここまでたどり着いたのですから、本人も家族もあきらめることはないでしょう。
悲劇に終わっていたかもしれない人生の筋書きを、本人と家族とで、探検と発見の喜びに満ちた旅に書き換えたのです。
カエルムを知る人は皆、その賢さと人柄に心を動かされるのです。カエルムと素晴らしい家族に敬意を表します。