重度の精神遅滞 ベンジャミンとララの サクセス・ストーリー


重度の精神遅滞

歩けないし、話せない。
でもベンジャミンとララは賢くて意志の強い子どもでした。

 

妊娠中お母さんは健康に過ごし、特に問題はありませんでした。
ベンジャミンとララは、妊娠38週で帝王切開で生まれました。
アプガースコアは9と10でした。
お母さんにもお父さんにも、生まれてきた赤ちゃんのことを心配する理由はまったくありませんでした。

 

BenLaraベンジャミン、ララと名付けられました

絶望的な診断が告げられましたが、ご両親は子どもたちのために出来ることがあるはずだと信じていました。

生後6か月ごろ、ベンジャミンは生まれて初めての発作を起こしました。
その後は、頻繁に発作がありました。
8か月になっても、どちらの子も支えなしに座っていることができませんでした。
ご両親は、何か異常があるに違いないと思い始めました。
ララは生後11か月で初めての発作を起こしました。
その後は専門家やセラピストを訪ねて回り、数えきれないほどの検査を受けました。
その結果、希望はないと告げられたのです。

恐ろしい診断でしたが、この双生児は奇跡の子で、見えないちからが潜んでいるとご両親は確信していました。
否定的な診断や希望のない予後予測を、受け入れることはできなかったのです。

1歳6か月になった二人は、座ったままお尻を引きずって移動していました。
言葉は出ていませんでした。
初めての言葉を発したのは、3歳になってからでした。
「ママ」「パパ」など、ようやく数語の言葉を言えるようになりました。
ご両親は二人のための学校を探しましたが、「重度の精神遅滞」で歩いたり話したりできるようにはならないと言われている子どもを受け入れる支援学校はほとんどありませんでした。

 

BenLara22歳6か月になった二人には、脳に働きかける刺激と機会が何よりも必要でした

 

やっと受け入れてもらえた学校では、ベンジャミンとララへの注意も行き届いて、二人は楽しく時間を過ごしました。
しかし発達に関しては、特に変化は見られませんでした。
二人が5歳になって間もなく、ご両親はある家族のことを耳にしました。
子どもが4人いて、そのうち3人が脳障害で人間能力開発研究所プログラムをおこなっているというのです。

心の中に新しい希望の灯がともりました。
ご両親はすぐにフィラデルフィアへ行き「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」コースを受講しました。
お母さんは言います。

「このコースは私たちの人生を変えました。
愛する二人の子どもたちの将来も変わることになったのです。」

 

MotherFatherInFrontOfSignベンジャミンとララを救う方法を学ぶために
お母さんとお父さんは人間能力開発研究所にやってきました
 

コース参加後、栄養のプログラムをすぐに始めました。
プログラムを始める前は、どちらの子も上部呼吸器系の感染症を慢性的に患っていました。
プログラムを始めて1年後、二人とも100%の健康状態を保っています。

 

「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」コースについて語るご両親
(言語は英語)

 

運動プログラムを始めてから数週間で、二人とも生まれて初めて自分の足で立ちました。

運動プログラムも始めました。
高ばいの距離を毎日増やして、1日1.6キロの高ばいができるようになりました。
運動プログラムを始めてから1か月半経ったころ、ララは独りで立ち上がりました。
1週間後、ベンジャミンもそれに続きました。

BenLara3一息ついています
頑張らなければならないことが毎日たくさんありますが
二人はそれを簡単にこなして楽しんでいるようです

 

それから2か月で、ララは生まれて初めて歩きました。
その後まもなくベンジャミンも歩き始めました。
ご両親は二人に読みを教え始め、何百もの単語を見せました。
ベンジャミンは現在75%自力で立っています。
二人は頭上梯子を使って、毎日375メートル歩きます。
ララは、だれの助けもなしに10メートルをノンストップで歩けるようになりました。

 

頭上梯子を使って歩けるようになりました

お母さんは言います。
「これは次の驚くべき報告ができるようになるための第一歩に過ぎないと、家族全員が確信し、希望を持っています。
まだ目標には届いていませんが、そこに到達する道をたどっていると心から信じています。」

 

BenLara4

明るくて健康な二人は目標に向かってやる気十分です

 

最近ララはご両親と一緒にフィラデルフィアを訪れ、人間能力開発研究所のスタッフによる機能評価を受けました。
そして家庭で集中的に行うプログラムが作成されました。
スタッフもご両親も、ララの進歩に満足しています。
機能評価のとき、ララは単語が読めることを証明してくれました。
理解力も大幅に向上しています。
プログラムを始めたときのララの理解力は、2歳児レベルだったとご両親は判断していました。
現在は何千もの単語を理解し、何段階かを組み合わせた指示を出しても理解しています。
高ばいができるようになり、現在は自力で歩いています。
スタッフによる機能評価の結果、読む、理解する、高ばいのヴィクトリーを獲得し、歩くヴィクトリーを目指しています。
全力で頑張って素晴らしい結果を出したララとご両親に、研究所スタッフ一同お祝いの言葉を送ります。