脳性まひ ケイレブの サクセス・ストーリー


脳性まひ:ケイレブのサクセス・ストーリー

よくならないとケイレブに言ってもウソつきと思われるだけです

ケイレブとお母さん

 

脳性まひとご両親に告げた医師はさらに、この子の将来の見通しは暗いと言いました。
ヘルスケア関係の仕事をしていたお母さんは、この診断と予後の見通しに呆然としました。

告げられたことは悲劇的でしたが、ご両親は息子がよくならない、発達しないという診断を受け入れませんでした。
そして「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」コースを受講することにしました。
ケイレブが2歳半のときに、まずお父さんがコースを受講しました。
そのころケイレブは全く動けず、数語話せるだけでした。
コースに参加した後、お父さんは人間能力開発研究所のプログラムを開始しました。
腹ばいで動けるようになるための第一歩として、うつ伏せで床にいる機会を十分に与えることに重点をおきました。

 

お父さんとケイレブは素晴らしいチームです

 

すぐに効果が出始めたのがご両親には解りました。
お母さんは2か月後のコースを受講することにしました。
お母さんがコースに出るころには、ケイレブはかなりの進歩を見せていました。
プログラムを始めてからたった2か月で腹ばいができるようになり、1日に40メートル腹ばいをするようになっていたのです。

 

コースでの経験についてお母さんが話します

お母さんがコースを受講した直後、ケイレブは初めて人間能力開発研究所のスタッフによる機能診断を受けました。
スタッフはケイレブの進歩に感銘を受けました。
栄養プログラム、運動面をさらに大きく向上させるためのプログラム、読めるようになることを目指したプログラムなど、家庭でおこなうための新しいプログラムが、スタッフによって作成されました。

 

Caleb at the Institutes

最近の研究所訪問でのケイレブとご両親

 

今年に入って、ケイレブはご両親と一緒に再び研究所にやってきました。
頑張ってプログラムをおこない、素晴らしい進歩を見せているケイレブに、ご両親も研究所スタッフも感銘を受けました。
今では家じゅうを腹ばいで動き回り、その距離は1日100メートル以上にもなります。
部屋の端から端までは簡単に移動できるので、欲しいもの(たいていは本です)を取りに行くことができます。
読むことも瞬く間にできるようになり、自分が読めることを家族に見せるのが大好きです。
まだ3歳ですが、短い本は独りで読めるようになってきました。
言葉も数語しか言えなかったのが20語まで増え、二語文もたくさん使いますし、短文で話すこともあります。

 

プログラムを始めてからのケイレブの進歩についてお母さんが話します

ケイレブは大きな進歩を見せています。
プログラムを始めてから1年経っていませんが、腹ばいができるようになり、理解力は年齢レベルになり、話したり、読んだりできるようになりました。
お母さんは言います。
「毎日奇跡を見ています。
大きな奇跡を見てきた今、間もなく歩く姿を見ることもできるでしょう。
息子は健常になりつつあるのです。」

固い決意で頑張っているケイレブとご家族に、敬意を表します。
ケイレブが引き続き健常への道を歩み続けるのを見守りたいと思います。

 

ケイレブには、素晴らしい家族という世界で一番の療法士がいます