未熟児 未熟児が問題を抱えているのは 運命なのか? 脳に働きかけることによって その人生を変えられるのか?


予定日より14週間早く生まれてきた息子を夫婦でどのように育てたか、あるお父さんの手記をご紹介します。

 

私たちの生活が大きく変わったのは18週間ほど前のことでした。
次男のコアが、妊娠26週目で生まれてきたのです。
体重は1030グラムでした。

 

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生まれた日のコア

次男が生まれる4週間前、陣痛と思われる痛みがあり、少量の出血があり破水したため、妻は入院することになりました。
お腹のなかの息子は、あと2日で妊娠22週になるところでした。

誰もそうしろとは口にできない決断を迫られていました。
気分が悪くなるような恐ろしい決断をしなければならないのか。
そのときの私たちの気持ちと恐怖を表現できる言葉は見つかりません。

どうしたらよいのか、私はうろたえるばかりでした。
激痛のなかで、妻は点滴のチューブ、モニター装置、カテーテルに繋がれ、絶対安静を強いられていました。
わが子の命が危険にさらされているのです。
妻の命も危険だったのかもしれません。
私にはなすすべがありませんでした。

次の週か、遅くとも2週間以内に生まれてくる可能性が非常に高いと言われました。
限りない問いかけが頭に浮かび、不安が渦を巻いていました。
あまりにも大きくのしかかってきた現状を受け止めることができませんでした。

24週まで何とか持ちこたえられれば、赤ちゃんの命が助かる確率は高いと言われました。
私たちは24週を目指しました。
「まず今日一日を乗り越えよう」というのが私たちのモットーになりました。
このうえなく長い2週間でしたが、私たちはわずかながら前向きになっていました。

妻はお腹のなかの子どもに、一日中話しかけました。
子どもとゲームをするように、お腹を軽くたたいたりもしていました。
強い子どもで、働きかけによく反応しました。
そのころ私たちは、24週間前に生まれてきたらどうするのかと問いかけられ、また落ち込むのでした。

答えはありませんでした。
正しい答えも、間違った答えもないのです。
説明もありません。
どうしたらいいのか、私たちは考えることすらできませんでした。
現実はあまりにも過酷でした。

なぜ私たちがこんな目に・・・
何かいけないことをしたのだろうか。
これからの人生はどうなるのだろうか。
長男の人生には、どう影響するのだろうか。
生まれてくる子どもはどんな人生を送るのか。
私たちの人生は・・・

一日が終わるとき、いつも私たちは自らにこう問いかけていました。

目の前に命がある

理由はどうあれ、私たちに託された命。
この子は私たちを選んだ。
私たちは、まだ見ぬこの子に深い愛情を感じている。
結論の出ない思いが頭のなかでぐるぐるとまわり続けましたが、結論は実に簡潔なものでした。
考えれば考えるほど頭がおかしくなりそうだから、もう考えないということでした。

いつ、どんな状態で生まれてきても、この子を救わねばならない。
医師には、この子を救うためのあらゆることをしてもらう。

強い子だ!
私たちは心の底からそう信じました。
私たちの心のもち方が変わったのです。

加えて私たちは「ドーマン通」でした。
長男が生まれる前に夫婦で「赤ちゃんの知性を何倍にもするには」コースを受講して学んでいましたので、この子が生まれるとすぐに働きかけを始めることができました。
ありがたいと思いました。
毎日こつこつと積み重ね、生まれた赤ちゃんの人生をより良いものにできるという自信は確かなものになっていきました。
何があろうとも、もう大丈夫。
大丈夫どころか、きっと素晴らしいことになるでしょう。
すでに「ドーマン・メソッド」をおこなった経験があります。
最初の子どもは未熟児ではありませんでしたが、その子のときと同じように、脳に働きかける機会をたくさん与えるプログラムを、次男にもおこなうのです。

 

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生後13週目のコアに白黒の輪郭の
ビッツカードを見せています

妻が入院してから、最悪と思えるようなことが次から次へと続きました。
ひとつハードルを越えると、また次のハードルがありました。
しかし妻と私は、次男にも長男と同じチャンスを与えるために、「赤ちゃんはいかに賢いか」の本に書いてある方法で白黒の輪郭のビッツカードを入院中のコアに見せることにしました。
この視覚発達させるためのプログラムは、コアが必要としているものでした。
家に帰ったら、呼吸や身体の発達を促す運動のプログラムも始めます。
 
奇跡は起こります。
私たちが証明しています。
 
今日できることに集中して、その一日一日を積み重ねていく・・・それを忘れないでください。

 

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コアのお父さんとお兄ちゃん