広汎性発達障害 チャイターニャのサクセス・ストーリー


優秀になることを目指すチャイターニャのサクセス・ストーリー
チャイターニャはへその緒が首に巻きついて生まれて、すぐには産声をあげませんでした。
新生児集中治療室で3日間過ごし、12時間は人工呼吸装置が使用されました。
音声をほとんどあげず、母乳を飲むこともできませんでした。退院してからも、この赤ちゃんにはなにか問題があるという思いをご両親は拭いきれませんでした。
2歳までは普通に成長しているかに見えましたが、医師やご両親は、チャイターニャが人と目を合わせないことに気付きました。
名前を呼ばれても反応しないし、社会性の面でも同年齢の子どもたちとは違っていました。医師の診断は、自閉症および広汎性発達障害でした。
医師や専門家からは、この子は健常にはなれないだろうと告げられ、健常になる可能性を示唆する言葉も聞かれませんでした。

息子を救うための道を探していたとき、ご両親は人間能力開発研究所とそこでおこなわれている脳障害児のためのプログラムのことを耳にしました。
ご両親は自分たちにできることを見つけたいと、フィラデルフィアのこの研究所で「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを受講しました。

ご両親がコースを受講したとき、チャイターニャは8歳でした。
あらゆる機能は、年齢レベルに達していませんでした。
読めないし、簡単な指示にしたがう能力も2歳児レベルでした。
話せる言葉は単語2語だけでした。
音に影響されやすく、なにをするにも集中できませんでした。
同年齢の子のように、走ったり書いたりすることもできませんでした。

コースに参加した後、ご両親はすぐに行動に移りました。
読みを教え始め、運動プログラムとして腹ばいと高ばいを始めました。

ChildIndiaCourse腹ばいをすると、大きな成果につながります
チャイターニャは腹ばいが大好きです

初めて人間能力開発研究所を訪れる前に、チャイターニャは6か月間家庭でプログラムをおこない、すでに大幅な進歩を見せていました。
単語を数百語見てからは、目にする単語を声に出して読むようになり、読むことをとても楽しむようになりました。
言語も急速に発達し、話せる単語が2語だったところから100語にまで増えました。
チャイターニャの理解力と集中力が大きく成長したことが、ご両親にはよくわかりました。

ChaitanyaReading大きな文字で書いた教材こそチャイターニャにとって必要なものでした

初めての研究所訪問で、チャイターニャの知性面、運動面、社会面、生理面の発達を促すためのプログラムが作成されました。
帰国した家族は、この新しいプログラムをすぐに始めました。
チャイターニャの知性に関して理解を深めた家族は、よりしっかりとコミュニケーションをとるようになりました。
チャイターニャが何を欲しているか、一方的に判断するのをやめて、選択肢を示して自ら選ばせるようにしました。
これでチャイターニャのいらいらすることがかなりなくなりました。
栄養のプログラムもしっかりとおこない、触覚刺激も始めました。
人間能力開発研究所の百科事典的知識の教材を使って、知性のプログラムの幅を広げました。
ランニングのプログラムも始めました。

ChaitanyaWithFamilyチャイターニャと家族はチームとして頑張っています

プログラムを始めて1年半の間の進歩に、家族は勇気づけられました。
独りで本を読むようになり、その内容は年齢より2歳上のレベルです。
読んだものをほとんど100%理解しています。
チャイターニャの理解力は年齢レベルだと、ご両親は判断しています。
1年半前とは比べ物にならない劇的な進歩です。

運動面では、生まれて初めて100メートルをノンストップで走れるようになりました。
話せる言葉も単語2語から、ほぼ1000語にまで増えました。
4個の単語を組み合わせた文章も使い始めています。

最近の6か月では書くこともできるようになり、今は誰の助けも借りずに100語以上書くことができます。

ChaitanyaWriting新たに獲得した書く能力を披露しています

同年齢の子どもに追いつこうと頑張っているチャイターニャは、日を追うごとに目標に近づいています。
読みに関しては、すでに年齢レベルを超えました。

ここまで達成できたことは、チャイターニャ自身の毎日の努力の結果であり、固い決意で取り組んだご両親の努力の結果でもあります。
本人も家族も決して諦めることなく、より豊かな人生を目指して皆で努力を続けることでしょう。

人間能力開発研究所のスタッフ一同、チャイターニャとご家族が成し遂げたことにお祝いを申し上げます。
また、わが子のための解決策はないと思っている家族に、勇気を与えてくれたことに感謝します。