悠稀さんは、生まれて数か月で21トリソミー(ダウン症)と診断されました。
お母さんは「赤ちゃんに読みをどう教えるか」の本を読み、大きな赤い字で書いた単語を赤ちゃんに見せ始めました。
赤ちゃんの視覚と聴覚の発達に大変効果があると、お母さんは感じました。
悠稀さんは2歳になってもまだ歩きませんでした。
お母さんは「あなたの脳障害児になにをしたらよいか」のコースを受講するためにフィラデルフィアに行きました。
コース受講後、お母さんは6か月ごとにレクチャーシリーズを受講し、すべてのレクチャーを修了して、子どもの脳の開発士の証書を取得しました。
お母さんは、二か国語での読みの単語、文章、手作りの本などを何百も悠稀さんに見せました。8歳になると、年齢レベルを大きく超えた5年生レベルの物語を楽しく読んでいました。
運動面もしっかりしてきて、500メートルをノンストップで走ることができました。
しかし話す言葉がまだ明瞭ではなく、書くことも年齢レベル以下でしたし、全体的な健康状態も十分とは言えませんでした。
そこで人間能力開発研究所の集中プログラムを開始し、悠稀さんの健康と、知的能力と、運動能力を向上させるために親子で努力を続けました。
11歳になるころには、2年以上病気ひとつしないくらい健康になりました。
読書はフィクションもノンフィクションも、年齢レベル以上のものを読んでいました。
作文を楽しんだり、ヴァイオリンやピアノを弾いたりしていました。
体操も得意で、ランニングは3キロをノンストップで走りました。
中学校の入学試験に合格し、同年齢の子どもたちと一緒に学校生活が始まりました。
昨年9月には、グレン・ドーマンを偲ぶ会に参加するためにアメリカに行き、集まった数百人の人々の前で、美しい歌声を聴かせてくれました。
悠稀さん、おめでとうございます。
悠稀さんにプログラムをし、秘められた可能性を十分に発揮できる機会を与え続けた献身的なご両親にも、お祝いを申し上げます。