ご両親は2歳になったアイヴァンを連れて人間能力開発研究所を訪れました。
アイヴァンは機能評価を受け、それに基づいたプログラムをスタッフが作成しました。
そしてさっそく家庭でそのプログラムを開始しました。
完全な交差パターンで動くことの感覚を身につけるために、パタニングをおこないました。
運動面の発達の向上を目指して、歩く、走るためのプログラムを実施しました。
ご両親は、まだ2歳だったアイヴァンに読みを教え始めました。
これは、知性面の能力と言語の発達にとってとても大切でした。
触覚の刺激も一貫しておこないました。
これは、感覚の鈍かった右半身を「目覚めさせる」のに特に有効でした。
右半身の硬さが軽減し始め、歩くのが楽になっていきました。
話もできるようになってきました。
アイヴァン自身にとって、とても嬉しいことでした。
このころを思い出してアイヴァンは言います。
「よくなっているという実感があったのを覚えています。」
さらに、自分にはもっと能力があると感じたという記憶もあります。
お母さんは、知性のプログラムと運動のプログラムを上手に組み合わせて、アイヴァンがいつも楽しくおこなえるようにしました。
たとえば、運動プログラムをおこなったご褒美として百科事典的知識のプログラムができるといったやり方です。
「家族として一体感が生まれました」とアイヴァンは言っています。 |