人間能力開発研究所の活動は、重度の脳障害のある大人と子供を対象として、1956年に始まりました。その後1963年になるころには、2歳、3歳、4歳という年齢の、重度の脳障害をもつ子供たちに、読むことを教え始めました。これらの子供たちは、読んだものを完全に理解できただけでなく、読むことが大好きになり、人生が変わったのです。そして人間能力開発研究所のスタッフは、とても重度な脳障害児たちが、多くの健常児よりも、知的な面では上回っていることを、認めざるを得なかったのです。同時にそれは、健常児たちは、持てるちからを十分に発揮していないという意味であったのは明らかです。